案内標識と看板が完成しました。どちらも手作りです。
案内標識は、景観を損なわないよう熊野古道の案内標識と同じデザインにしました。大工さんからいただいた杉の丸太の皮を丁寧に剥ぎ、色を塗って地中に埋め込みます。そして文字は手彫り。彫刻刀を握るのは中学校以来で、図画工作の授業を思い出しながらの作業でした。

一彫り、一彫り、思いを込めて。
地道な作業は想像以上に時間がかかりますが、不思議と嫌いではありません。これまでのこと、そしてこれからのことに思いを巡らせながら、黙々と彫り進めました。



—できた! と思ったのも束の間、しばらくしてスペルミスに気づきました。

少し落ち込みましたが、気を取り直して作り直し。二度目は要領も分かり、仕上がりも少し上達したように思います。手仕事は、作るたびに腕が上がるのも嬉しいところです。
次に、お店の看板。
こちらは自然の風合いと厚みのあるヒノキを選びました。どちらも熊野産の木材です。この看板用の材木は、地元の製材所に足を運び、自分の目で見て選びました。
杉やヒノキの森に囲まれて暮らしている私たち。だからこそ、身近にある木を使った看板にしたいと思ったのです。


デザインは、私たちらしく地味で質素、そしてシンプルに。
これから年月を重ねるごとに、木は少しずつ色合いを深め、味わいある表情へと変わっていくでしょう。その変化を楽しみにしています。


できることなら、私自身もこの看板のように、時間とともに味わいを増していけたらと思います。


