近露に移住して一年、2025.7

いろいろありましたが、この秋のゲストハウスオープンに向けて、ここまで計画通りに進むとは思ってもいませんでした。
長年勤めた会社を辞め、新しい夢を追い求めてこの場所にやってきました。不安でいっぱいでした。

一年間限定の市営短期滞在住宅に引っ越し、「地域に馴染み、ゲストハウスを営むことができる物件を探す」ことを目標としていました。
この一年の間に物件が見つからなければ、計画を断念する可能性もありました。

そんな中、地域の方々は驚くほど温かく、私たちを迎え入れてくれました。
この温かさはいったい何なのでしょう?
私のイメージでは、紀伊山地の山奥にある農林業を基盤とした、長年助け合いながら暮らしてきた集落は絆が強く、よそ者がそのコミュニティに入るのは簡単ではないと思っていました。
ましてやこの町は南北朝の時代からの深い歴史があり、1300年前から熊野古道の中辺路として栄え、貴族や庶民が本宮大社へ向かう際の最終宿泊地でもありました。
そんな誇り高い歴史ある町だからこそ、外から来た者が馴染むのは難しいと思っていたのです。
しかし、それはまったくの杞憂に終わりました。
こんなにまで人に温かい町に出会ったことはありません。
本当に、なぜなんでしょう?

物件を見つけることができたのも、地域の方々の協力のおかげです。
この地域の方々には、本当に感謝、感謝です。
これからも地域とのつながりを大切にしながら、ここで暮らし、このゲストハウスで世界中の人々をお迎えしたいと思っています。

TVのニュースでは、全国的に酷暑が続いている様子が伝えられています。
近露もやはり暑いのですが、夜になると涼しさが戻ってきます。
熊野古道を歩く人たちも「森の中は木陰が多く、そこまで暑くなく歩ける」とのことですが、それでもやはり暑さは厳しいようです。

力強い緑にあふれる森、アジサイ、鹿やトカゲ、ヘビ(!?)などの小動物との出会い……夏ならではの自然を満喫できます。
夕方から夜にかけて響き始める虫の音は、心と体の疲れをそっと癒してくれます。

そして番外編。
夏と言えば、やっぱりビアガーデン!
今回は現在滞在中の娘と一緒に、「NONAGASE」へ暑気払いに行ってきました。

酷暑の中、現場で作業してくださっている職人の皆さん、本当にありがとうございます!

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